
初診日時点で全国の市町村に所属する職員であった方の審査は、全国市町村職員共済組合連合会が行います。最初の請求書類一式の取り寄せや請求受付、全国市町村職員共済組合連合会への進達(本部に審査に回す)前の簡易チェックについては、各都道府県の市町村共済組合の年金課等で行われます。この段階で軽微な書類の修正や確認が行われます。
各市町村の地方公務員の方の中で一部の政令都市、具体的には「札幌市」「横浜市」「川崎市」「名古屋市」「京都市」「大阪市」「神戸市」「広島市」「北九州市」「福岡市」については各市にそれぞれ指定都市職員共済組合(○○市職員共済組合)がおかれています。
これらの市以外については各都道府県にある市町村職員共済組合が管轄しています。
(例:大阪の場合、大阪市の職員は「大阪市職員共済組合」、吹田市の職員は「大阪府市町村職員共済組合」となります。ちなみに大阪府職員は「地方職員共済組合大阪府支部」が窓口となります。)
全国市町村職員共済組合連合会の審査の特徴
初診日の審査、等級の審査共に、当事務所で取り扱った事例では、日本年金機構と比較して柔軟な判断となるケースが見受けられます。
初診日認定においては第三者証明も比較的採用されやすい印象がありますが、一旦初診日審査が暗礁に乗り上げると、かなり時間がかかる場合がある為注意が必要です。(平成30年の当事務所の事例になりますが、初診日審査だけで半年以上かかったケースがあります。進捗状況を定期的に確認しておりましたが毎回同じ回答で埒が明かなった記憶があります。)
また、平成27年9月28日の「障害年金の初診日を明らかにすることができる書類を添えることができない場合の取扱いについて」が周知されていないケースがある為、最初の申請段階から別途申立書をつける等して対策する必要があります。
等級審査においては細かな独自ルールがあるように見受けられます。
精神疾患の審査の際、薬物療法がおこなわれている場合で診断書表面の「⑩障害の状態」の欄に現在処方されている薬の詳細の記載(種類や錠数)が無い場合、審査序盤で追記指示が来ます。医師によっては依頼の段階で明示しておかないと記載がされないケースがあるため留意が必要です。

また、精神の診断書裏面最下部の「⑬現症時の日常生活活動能力及び労働能力」の欄でも、明確に「日常生活活動能力」「労働能力」それぞれ記載することを要請されるケースがあります。(ただ、この部分は等級認定でかなり重要な箇所ですので(特に3級又は2級相当でボーダーラインの時)、請求先に限らず常に明確に記載してもらうべきです。)

さらに、認定日請求(遡及請求)の場合、精神の診断書の「⑦ 発病から現在までの病歴及び治療の経過、内容、就学・就労状況等、期間、その他参考となる事項」欄に障害認定日以降のエピソードが記載されていると、その部分の削除を求められるケースがあります。
これは、認定日以降の出来事が記載されていることにより、診断書裏面の「日常生活能力の判定」や「日常生活能力の程度」の評価にも、認定日以降の状況が反映されているのではないかと審査側に判断される可能性があるためと考えられます。

また、診断書や病歴・就労状況等申立書の記載内容について、細かな点まで照会が行われたり、追加で医師の意見書の提出を求められたりする傾向が見られます。
【照会事例】
認定日請求(遡及請求)の事例では、認定日の診断書の作成日以降に通院を中断していたことが診断書の内容から読み取れたため、通院が途切れた理由や未受診期間中の生活状況等について照会が行われ、あわせて医師の意見書の提出を求められたケースがありました。

審査期間の目安
審査期間に関しては日本年金機構より長い傾向があり、請求完了から年金証書の郵送まで3~4カ月程度かかる印象です。そこから実際の入金までは2~3ヶ月、2級以上に認定された場合は日本年金機構から基礎年金部分が支払われますが、これは共済部分の支払いからさらに1~2か月程度かかります。(等級確定後m共済組合から年金機構に回されるためタイムラグが生じます。)
また、在職中での請求の場合、所属先に対して履歴書(組合期間等証明書)を請求する必要があります。
大阪市の場合、
市長部局にお勤めの場合は総務事務センター 06-6105-2100(プッシュ番号①)
水道局にお勤めの場合は市道局庶務事務センター 06-6616-5447
市民病院機構にお勤めの場合は総務部総務課 06-6929-3687(人事担当)
大阪広域環境施設組合にお勤めの場合は総務部総務課 06-6630-3354
大阪市博物館機構にお勤めの場合は機構事務局総務課 06-6940-44430
が請求先となります。
受給決定時に届く年金証書
認定された場合、下記のような年金証書と年金支払通知書が届きます。(当事務所で実際に請求し認定された方のものになります。)



